巷のハッキング本に対する評価とか

2011/10/29

Amazon を見ていたら,べらぼうに高いハッキング本があったので,レビューを見ていたんだけれども。ちょっと笑えた。

7,140円もする本への反応。

一歩先を目指したい人向け

書いてある内容はきわめて現実的かつ実践的。実例も交えた話で参考になる。(snip)

なんの「参考」にするのか,「一歩先」がどこに向かっているのかはよく分からないけれども,ちょっと笑えた。

一方,この本は訳書で,原書があるんだけれども,評価を得ているレビュアーの評価はすこぶる悪い。

Unofficial...meaning 'Unauthorised'

Aside from any moral qualms about the legitimacy of such a book (of which I remain neutral) this is clearly not written by an 'authority' on this subject, so any serious hacker would find it no more dangerous than halitosis in a gas station.(snip)

そもそも,良書と悪書の見極めがつかないのが,kiddie の特徴なんだけれども。もうひとつ,お手軽にまとめられている情報を求める点も kiddie にありがち(参考:まとめ脳とは - はてなキーワード)。世の中に散在する情報を自分で組織化できない。組織化するために必要とされる authorised な情報がなんなのか,見極めがつかない。他人から与えられた体系を鵜呑みにする。こゆのは,コンピュータに対する知識以前の問題で,端的にリテラシーの問題だったりする。そして,こゆのは早晩身に付くもんじゃない。

世の中にあるいわゆるハッキング本は,ほとんどこの手の情報だと思った方がいい。価格と雰囲気(非公式とか裏とか○○突破とかで表現される雰囲気)でもって脚色されて,それっぽい情報が載っているように見えるものの,そのレベルはとても低い。

(悪意のある)ハッカーなるもんだけでなく,プロでやっている技術者がつかう情報は,いまどき大抵無料で手に入る。例えば,Windows ならカーネルデバッガとか,MSDN とか。Linux や *BSD ならソースコードを読めばセキュリティーホールが(あるなら)目の前にあることになる。問題は,読んだ本人がそこからどのような情報を得ることができるのかなんだけれども,まあ……ね,見えない人にはどうやっても見えない,と。

こゆ技術とロマンの間隙を突いてくるような本は,ほんとにアコギだと思う。けど,読む方は読む方,書く方は書く方で,うまく回っちゃってる。あ,うまく回ってるなら,それはそれでいいのかな。

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