今日届いた本 - 『Designing BSD Rootkits』他

2009/03/20

今月はがっつりと本を買ったので,ちとご紹介。全部 FreeBSD 周りの本です。しかも洋書。

以前から書いているけれども,あたしゃ技術書について変な原書主義はないので,邦訳が出ている書籍は邦訳で読む方が生産性が高いと思っていたりします。大抵の邦訳本は,普通に日本語能力のある人なら読めるようにできている。

一方で,FreeBSD 周りの書籍は,日本語の書籍自体がめっきり少なくなってしまいました。あたしが持ってる直近の FreeBSD 本は『徹底入門』で,これこれでかなり使える(使えた)んですけど,4.6.2-RELEASE がターゲットっつこともあって,ちと時代がかってきてしまいました。

本書の頃と比べると,ports 管理に portsupgrade を使えるようになったり,XFree86 から X.org になったりと,かなりの変化がありました。更新分についてはネット上の情報で補足していたわけですけれど,さすがにまとまったものが欲しくなってきた。つことで,FreeBSD 6 から 7 くらいをターゲットにした概説本を中心に3冊ほど注文。

まずは,『Designing BSD Rootkits』。いきなり怪しげな本ですが。実は,本書は一足先に届いた本なので,昨日あたりから読んでます。

本書は,カーネルハッキングの入門書です。rootkit とあるけれども,これは root 権限で利用できるカーネル空間を使ったプログラミングという意味。これでもってマルウェアを作ろうってな話ではないし,そうじゃないことを本書中でも明言しています。自前のシステムコールを作ったり,カーネル空間をいぢったりする方法を,かなり易しいところから説明しています。

カーネルハック本は邦書でも出ていて,有名どころでは『FreeBSDカーネル入門 』があります。しかし,本書は 2.x-RELEASE がターゲットで,かなり古いのが難。また,FreeBSD は 3.x-RELEASE からカーネルオブジェクトを使えるようになったんですけれど,こゆお手軽な方法で気軽にハックできません。本書は 6-RELEASE をターゲットにしていて,カーネルオブジェクトの作り方(主要な API やコンパイルの方法)から説明が始まるので,カーネルオブジェクトがどんなものなのかを知る上でも役に立つと思います。C とアセンブリの知識は必要です。

続きまして『Absolute FreeBSD』。

おそらく,本書は洋書・邦書を問わず,FreeBSD の概説本の中で最も詳しい概説本だと思います。著者が FreeBSD commiter の Michael W. Lucas 氏ということもあって,信頼性も高い。さらっと読んだだけなんですけど。

本書は開発者向けというよりは,シス管向けの書籍。カーネルチューニングの方法から,ports/packages 管理,カーネルアップデートの方法といった話題を扱っています。サードパーティの Apache についても設定やログの読み方が丁寧に説明されているので,FreeBSD システムのシス管さんにはバイブル的な本になるんじゃないか,とも。/etc 以下の各ファイルを1章割いて説明している点も特筆点です。

最後に『The Best of FreeBSD Basics』。

こちらも『Absolute FreeBSD』と同じシス管本。ただしこっちはもちっと易しめです。カーネルチューニングや各種設定の話題ではなくて,「バックアップする手順」とか「セキュリティ検証の仕方」とかいった運用作業の話が中心です。コマンドツールの使い方が中心になってるといってもいい。個別の Tips をまとめたものなので,ネットよく見る情報に近し読んでて楽しいです。まだあまり読んでないんですが。

今回はかなりガッツリと買い込みました。3ヶ月はおかずに困らなそう。

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