今日買った本 - 『WinSock 2.0 プログラミング』(でも旧版)

2008/09/22

改訂版が出ているから購入するか迷ったんですけど,BOOKOFF の安さに負けた。だってそのまま買ったらべらぼうに高いんだもの。枯れた API だから,旧版でもそんなに困ることはないんだと思います。

改訂版というのはこちら。

本書はいわずと知れた WinSock のバイブル本です。WinSock というのは,Windows 用のネットワーク API のこと。つまるところ,Windows OS でネットワークプログラミングするための,一番の基本となる API です。この頃は,WinSock を意識しなくても,LL を使えば簡単にネットにつなぐことができるけれど,C/C++ からネットワークを扱う場合は,いまだに重要な API だったりします。あ,C++ は MFC に抽象化された API があるから(CFile クラスを継承した CSocketFile クラスとか),WinSock の生ソケットを意識することはあまりないのかな。もちろん,本書では MFC の CSocket クラスも扱っています。

Windows のネットワークプログラミング本というと,あたしゃこれまで『猫でもわかるネットワークプログラミング』を愛用していたのでした。実際,この本も良書で,十分ネットワークプログラミングを楽しめます。

じゃあ,『WinSock 2.0』と『猫でも』の違いはどこにあるのかというと,その網羅性にあるんだと思います。『WinSock 2.0』の方が,リファレンスにおいてもプログラミング作法においても,網羅されている。これはページ数の関係があるから,仕方ないんですけど,ネットワークプログラミングというと,結局 API のリファレンスと使い方(お作法)が中心になるわけで,その点で『WinSock 2.0』は正統派です。

一方,『猫でも』の方はというと,とにかくネットワークプログラミングというものを体験してみたい,ってな用途には最適です。ネットワークプログラミングって,実際に作って動いたときの感動が大きい割に,前準備が面倒なもんで,遺憾にも挫折しちゃいがちだったりします。これは Win32 API のプログラミングにしてもそうなんですけど,『猫でも』は,こまごまとしたプロトコルの取り決めや API の仕様はさておいて,とにかく動かすことを目的にしている(もちろん必要最低限の話はあります)。動いた後は,その時の感動がモチベーションになるもんで,本書を読んだ読者は,ほっといても勝手にいろいろ調べるようになる……と,そんなところを狙っている気がします。次につながるステップを用意して締めるってのは,入門書の鏡ですね。

『WinSock 2.0』は『猫でも』の参考文献に挙げられているところでもあるし,『猫でも』→『WinSock 2.0』の順番はある意味最強なんじゃないかと思います。

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