今読んでる本 - 『モダンのクールダウン (片隅の啓蒙)』

2008/07/01

なんか積み本になってたので読んでます。まだ,途中なんですけどね。

本書は,現代の思想潮流である(この頃はそうでもないか)「ポストモダン」なるものが,理論的または政治的立ち位置として,どのように位置づけられるのかを検討したものです。ポストモダンって結局なんなのよってな話は,東浩紀氏が『動物化するポストモダン』で焦点を当ててから,「ポストモダン論」とでも言えそうな一ジャンル(批評理論の枠組み)ができたんじゃないかと思います。本書は,『動物化……』を受けつつ,ポストモダンの中身について詳細に検討しています。

個人的に東氏の枠組みは,まだ物語的な要素が残っていると思っていて,特に「大きな物語の解体にともなうデータベースの出現」というときの,「大きな物語」については,かなりの程度世代的な要因(端的に言えば SF 的な要素)を汲まないと,成立しないんじゃないかと思っていたりします。この「世代的な要因を汲む」=「世代的なお約束を踏まえる」ということが,すでに物語的だと思うんですね。

本書では,なんとなくそこら辺について示唆しているような箇所もあって,興味深いです。『動物化……』後のあれこれを検討するに当たっては必読になるはず。読み途中だけどおすすめ。

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