今日読んでた本 - コンテンツの思想―マンガ・アニメ・ライトノベル

2008/03/18

えーと……読んでました。

前物語としてのキャラクターが生まれるしくみ,あるいは,まんが・アニメ的リアリズムってなんなんだろうね……と,考察しつつ,それを取り巻くオタク(等々)のつながり方について,一定の方向性が見える本。鼎談集ということもあり,また,発想なり直感なりといった,理論以前の話題を集めているところもあるせいか,主観的な雰囲気が鼎談全体を占めている感じがします。

個人的には,『ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2』の副読本,といった印象です。

本書を通じて,東氏が持っている発想には,おそらく「確固とした足場を探す」といったテーマが根源にあるんだと思います。例えば,同氏が「批評が不可能になる」であるとか,「『私』という現実に根ざした物語(私小説)」のようなことを口にする場合。あるいは,『イノセンス』を評して,「身体的快楽へと近づいてしまった」と言う場合。なんらかの「確固とした立ち位置」を模索している様子が伺われます。まあ,別のところで自分でも言っていることなので,ここで改めて言うことでもないんですが。

批評であれ作品であれ,なんらかの「確固とした立ち位置」をどこに求めるのか,といった点について,本書は一応,「キャラクターの固有名」にヒントを見出すことになります。あたしゃその辺については,よく分からんので「あー……そうなのか」とかいった程度なんですけれど,少なくともそうした身振りに感じるのは,キャラクターという概念(幻想?)をむりくりリアリティの担保(偶像)に仕立て上げているように見える……ということだったりします。

「政治家のオッサンたちが話しているシーン」(p109)を描けば,リアリティがねぎを背負ってやってくるわけじゃない,というのも,またしかり(だと思う)。

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