今読んでる本 - データベース実践講義―エンジニアのためのリレーショナル理論

2008/02/23

最近オライリーづいてるんですけど,これもオライリー。古本屋で600円だったので買いました。なんでこんなに安かったのか,超疑問。

本書は(リレーショナル)データベースの本です。けど,SQL の本ではありません。データベースのリレーショナル理論について説明した本です。リレーショナルデータベースは,改めて言うまでもなく,集合と論理の基礎理論に基づいています。理屈に関する本には立派な本があるし,製品の解説書にもいい本があるわけですけれど,理屈と実践を結びつける本はというと,なかなかありません。その意味で本書は貴重です。

一方で,この頃のデータベース本の流行はというと,おそらくモデリング本なんだと思います。帳票からテーブルを起こしましょう,とか,こんなビジネスモデルにはこんなテーブル構成がおすすめ,みたいな話。これを設計におけるトップダウンのアプローチとすれば,本書は,モデリングの基礎となる理論から,ボトムアップ式にアプローチしたものだと言えそうです。

あたしゃ常日頃から,設計は四角や丸を矢印や線で結ぶことそのものじゃなくて,理論的に裏打ちされた手法や技術を使ってモノを作ることなんじゃないかと思っています。まぁ,当たり前っちゃ当たり前なんですけどね。けど,巷のスキーマを見ていると,なんでこんなんなっちゃったんだろう,とか思うこともしばしばです。正規化とかパフォーマンスとかいった話以前の話として,集合理論をまともに踏まえていないスキーマを見ることが珍しくありません。集合理論とかいうと難しく聞こえるけれど,もっぱら必要なのは,せいぜい中学や高校でやるような初歩的なもんばかりです。

データベースの設計がコケると,被害は甚大なわけで,そういうところにこそきちんとした裏付けが必要だったりします。自分の設計が正しいんだ,と確信を持つための精神安定剤としてもお勧め。

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