今日読んだ本 - 実践!SOAモデリング

2007/10/09

またもや,お昼に本屋をぷらぷらしていて買った本です。あまりにぷらぷらしてたもんだから,店員さんに申し訳なくて買っちゃった……みたいな。

SOA(Service Oriented Architecture)というのは,直訳すると「サービス指向アーキテクチャ」のこと(←「指向」しか訳してない)。つまるところ,文書管理とか運送手配とかいった,仕事で使う IT の機能を「サービス」なる概念に抽象化して捉えよう云々,とかいった話です。SOA なる言葉はかなり昔からあるんですけれど,実装に落し込めるだけの標準なりフレームワーク(というのか?)なりがえらく貧弱だったのでした。よくある解説書を読んでも,構想の域を出ないものが山ほどありますしね。この製品を入れれば万事おっけー!みたいな解説書もあったりして,なんのこっちゃ,と。

その点,本書では,今日的な SOA 周辺の話はもちろん,SOA プロジェクトを現実に運用するための考え方なり方針なりを解説していて,貴重な一冊なんじゃないかと思います。つまるところ,「やるからには覚悟せーよ」という本。

本書にある通り,こゆもんは,経営方針なり開発方針なりがよっぽど明確に規定されていなければできないわけで,それが決まっていたとしても開発なり運用なりは長期間にわたるのが普通だったりします。この製品を入れたら終わり,とかいったもんじゃないんですね。で,明確な経営方針に即した明確な開発方針なんてもんは普通ないわけで,ここら辺の議論をおろそかにしたまま委託業者に投げてしまう……なんてこともしばしばあったりします(投げられた先で大変なことになる)。そういった意味で言えば,本書は仕事を投げる経営者なり基幹の人間に読んでもらいたい。ここに書いてあることを理解=実践しないで中途半端な仕事を投げないように……って,何様なんだ,あたしゃ?

一方,内部的な話に目を向けると,SOA なる仕組みってのは,実装の内部に関する限り,えらく効率の悪い仕組みだったりします。ESB(Enterprise Service Bus)とかいうと,カッコ良さげなんですけれど,つまるところ個々の実装の差異を抽象化して吸収する仕組みですから,どうしたってオーバーヘッドがかかってしまいます。本書では,その点についてあまり指摘していないようですけれど,無視できるほどのパフォーマンス低下といった認識なんでしょうか。また,低速な媒体をバスとして構成するリスクについても,もうちょっと説明があれば良かったんじゃないかと,思ったり思わなかったり。

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