コンデンサその後……

2004/11/20

コンデンサが破裂しそうだったマザーボードですが(参照:「はちきれそう」),保証書に販売店の捺印が無くても受け付けられるかもしれないとの返事をもらったので,AOpen に送っていたのでした。こっちとしては,運良く保証を受け付けてくれたとしても,修理してくれるだけだと思っていたんですけれど,結果として,代替品の新品が返ってきました。びっくりですね……代替品になったのは修理に時間がかかるからだそうです。

今のところ,電源が吹っ飛んでいて,動作確認できないんですけれど,せっかくいただいたので近いうちに仕入れて作ろうと思っています。

ところで,今回の事件のおかげで,この頃はマザーボードを見るときに,コンデンサをしっかり見るようになりました。もともと電子機器の中では一番脆い部分だし,破裂したときの危険を考えると,どの部品よりも損害が大きいからです。この部品の品質次第で,製品全体の寿命が決まるといってもいいんじゃないでしょうか。

コンデンサは,半導体の類と違って寿命があります。あ,厳密には,半導体にも寿命があるんでしょうけれど,普通は半導体が壊れる前に他の部品が壊れたり,製品としての寿命が来るので無視できるという意味です。もっとも,一言でコンデンサの寿命といっても,ピンとはきませんよね……。一般に,コンデンサの寿命は,以下のような式で求められるんだそうです(見づらくてすみません)。

\[\large{ L = Lo \times 2 \times \exp{\left\{\frac{T_1-T_2}{10}\right\}} }\]

ただし,

\(L\)寿命
\(Lo\)基本寿命(通常は最低2000時間)
\(T_1\)コンデンサの許容温度
\(T_2\)コンデンサの使用温度

つまり,この式は,許容温度ギリギリでコンデンサを使用し続けたとき(\(T_2 = T_1\))に,最低2000時間の寿命が保証されることを示しています。その後,許容温度と使用温度の差が10℃広がるごとに,寿命が2倍ずつ延びていきます。

もちろん,コンデンサのインピーダンス(交流特有の抵抗みたいなもの)が高いと,コンデンサ自身が発熱しやすくなるんだそうで,単純にケース内の温度を当てはめるわけにもいかないわけですけどね……。特に今回問題になったような平滑コンデンサ(直流に乗っかるノイズ(=リプル)を取るためのコンデンサ)の場合,品質が悪いとリプルだけで大幅に(20℃近く)発熱してしまうことがあるんだそうです。つまり,一番品質が求められているコンデンサだったというわけです。

そんなわけで,コンデンサ……ほんとうに重要です。マザーボードの場合は,部品がよく見えるから良品と粗悪品の区別がつきやすいけれど,一般家電はガワがある分だけ見極めに難儀しそうですね。

さて,返ってきたマザーボードのコンデンサはどうだったかというと……

見事に,全て日本ケミコン製でした(参照:「電解コンデンサの製造元簡易判別法」)。こういうロットもあったんですね……。

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